当リハビリテーションセンターは、平成15年7月に開院した天理よろづ相談所病院白川分院(天理市岩屋町604番地)のA棟2階にあります。白川分院は、内科およびリハビリテーション科入院病棟のA棟、精神科入院病棟のB棟からなります。A棟は医療療養型病床として運営されています。白川分院は外来診療部門を有さないためA棟への入院受け入れは天理よろづ相談所病院に入院されている患者さまのみとし、他施設や外来からの直接の入院はお受けしていません。天理よろづ相談所病院で急性期治療が終了した患者さまを対象に、主として在宅復帰を目指したリハビリテーションを行っています。 当リハビリテーションセンターは、総合リハビリテーション施設基準を満たしています。 平成18年4月の診療報酬改定に準拠して、 脳血管疾患等リハビリテーション(J)、運動器リハビリテーション(J)、 呼吸器リハビリテーション(J)の基準を満たす人員を配置しています。 また、日本リハビリテーション医学会研修施設の認定を受け、常勤するリハビリテーション科専門医が指導責任者として診療と教育にあたっています。 毎朝8時半から、多くの病院スタッフがスタッフステーションに集合して情報交換を行い、入院患者さまの全身状態を把握しながら日々の診療とリハビリテーションに当たっています。ここに参加するスタッフは医師のほか、リハビリテーションスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、病棟スタッフ(看護師、介護福祉士、看護助手、臨床事務)、薬剤師、臨床検査技師、社会福祉士、精神保健福祉士などです。 なお、病棟と繋がる病院敷地内には天理教の礼拝所が併設され、朝・夕の礼拝行事には入院患者さまが車椅子ででも参加し、礼拝できるように配慮されています。
理学療法は、患者さまの身体機能に対する適切な評価に基づき運動機能の改善を図る療法です。 運動療法では、主に寝返り動作や起き上がり動作、移乗動作、歩行動作などの回復を目的として、これら複合的な動作の練習を実際に行うほか、個々の筋力の強化運動や関節可動域運動、協調運動など、より基礎的な運動機能の訓練も行っています。 物理療法では、疼痛の軽減や循環の改善を目的に温熱治療、電気治療、マッサージなどを行います。 白川分院には脳卒中に限らず、外科・整形外科手術後の患者さま、糖尿病や慢性呼吸器疾患、心疾患を合併されている患者さま、パーキンソン病などの神経難病の患者さまなど様々な方が入院されています。それぞれの身体機能に合った評価を行い、目標に沿ったリハビリのプログラムを作成し、それを実行するように努めています。また、リハビリ室以外の病棟においても、患者さまの運動能力が日々の生活に活かせるように、病棟スタッフと密に連携をとりあって訓練を行っています。 退院前の家屋訪問指導にも積極的に取り組んでいます。退院後の環境面でのシミュレーションを行い、ご自身の退院後の生活が具体的にイメージできるようにサポートしております。
作業療法では、患者さまが、できるだけ介護者の助けなく、自らの生活を主体的に営めるように、精神一身体機能の回復と開発を援助します。当部門では、主に上肢機能訓練を中心として、認知機能訓練や食事、整容、更衣、排泄などの日常生活動作の訓練を行っています。そのほか、家事や掃除などの訓練も患者さまの状態や目標にあわせて行っています。対象患者さまの年齢層は、20歳代から80歳代までと様々で、社会的背景とニーズが多様であるため、それらを十分に踏まえた上での目標設定とプログラム作成が重要と考えています。退院前には、家屋訪問やご自宅の写真を持参して頂き、福祉用具の選定や自宅改修の必要性について具体的なアドバイスを行っています。
(註釈:掲載写真のモデルはすべて職員や学生のボランティアです)