| ■ 特色 |
| 病院の歯科・口腔外科の存在価値は、他の疾病で治療中の方の歯科治療・口腔外科的疾患の専門治療にあると考えています。新患の1/3は当院他科からの紹介、1/3は地域の歯科医院からの紹介です。新患の3/5は口腔外科的疾患で受診されています。このような方の治療は、院内、あるいは他院他科との緊密な連絡の下に行うよう心掛けています。また、処置に使用する器具をディスポ化あるいはガス・蒸気滅菌しており、院内感染防止に努めています。 |
■ 症例数・治療・成績
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過去3年間の平均年間新患数は約2,000人。そのうち55%はう蝕症・歯周病・補綴関連などの一般歯科疾患、2%は歯科矯正希望者で、残り43%がいわゆる歯科口腔外科的疾患です.
一般歯科治療の基本は咬合を維持することにあると考えています。そのために、う蝕症や歯周病に対しては可及的に抜歯せず、ブラッシング指導を徹底して行っています。歯根尖に肉芽腫や嚢胞を生じた場合にも、根管治療を丁寧に行った上で歯根端切除術により歯を保存するよう努力しています
★歯科矯正治療の基本は、歯列を整え正常な咬合を可能にすることにあります。常勤の歯科矯正医はいませんが、大阪大学歯学部の歯科矯正学教室に所属している非常勤医2人が担当しています。上下顎骨の発育の不均衡を伴っている場合は骨切り術など外科的矯正も年間2-3例行っています
★受診症例を多い順に挙げますと、顎関節疾患が37%と最も多く、以下炎症14%、外傷13%、粘膜疾患12%、嚢胞11%、腫瘍5%、唾液腺疾患・神経性疾患・顎変形症・その他各2%です
★年間外来手術件数は平均1,500件、そのうち抜歯が平均1,250件と最も多く、その他膿瘍切開歯根端切除、腫瘍切除、顎骨骨折の非観血的整復固定、顎関節洗浄、補綴前処置、軟組織外傷縫合、歯周外科処置、歯牙移植、顎関節脱臼整復・ガマ腫切開・唾石摘出などです
★入院患者数:一年間入院患者数は約120人。入院手術症例は90例で、顎骨嚢胞摘出手術が最も、次いで顎骨骨折観血的整復術、悪性腫瘍手術、上顎洞根本手術、膿瘍切開術、良性腫瘍摘出術、唾液腺関連手術、奇形・発育異常関連手術などです
当科では、歯肉部や前方部の舌・口底部、顎骨内原発の悪性腫瘍を取り扱っており、咽頭に達するような後方部の悪性腫瘍は耳鼻咽喉科と,また遊離前腕皮弁や腓骨皮弁・肩甲骨皮弁を用いた顎顔面の再建手術は、形成外科との協力の下に手術を行っています.過去3年間の悪性腫瘍の内訳は、上顎歯肉癌、下顎歯肉癌、舌癌、口底癌でした
★顎関節症は近年爆発的に患者数が増加した疾患ですがが、当科では薬物療法、理学療法、バイトプレーン療法など保存的治療を中心に行っており、無効例に対して関節洗浄療法や徒手的授動術を行っています。日常生活に不白由を感じないことを治療の終着点と考えていますが、98%以上の症例で改善が得られており、過去3年問では関節鏡視下剥離授動術を施行するに至った症例はありません
★顎骨骨折の中で顎関節頸部の骨折の場合は、当科では骨片の大きさと転位の程度により、積極的に整復固定を行うか保存的に治療するか決定しています。骨片が小さい程、転位の程度が大きいほど保存的に行う率が高く、受傷初期の腫脹が消退してくる頃から積極的に開口訓練を行っています。整復固定を行う場合はラグスクリューを使用しており、術後1週間後より開口訓練を行っている。 |
■ 受診について注意していただきたいこと
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全身疾患をもつ方の歯科治療は大変時間がかかります。そのために一日に診療できる患者様の数には限りがあります。出来るだけお近くのかりつけ歯科医で診察を受けられ、全身の疾患があり、(例えば心臓病、脳疾患)当院での治療が必要と判断された時、紹介状を持参の上受診されますようにお願いします。
紹介状で依頼された治療が終了した方や当院を退院された方はかかりつけ歯科医にその後の治療をお願いしていますが、再度当院での治療が必要になった時にも照会状を持参していただきますようお願いします。
受診していただく時には日頃服用されているお薬や治療されている病気についても情報を御用意いただければ、歯科治療の際の全身管理の参考になり、より安全な治療が行えるものと思いますので御協力お願い申し上げます。 |