● 臨床試験について 

臨床研究、臨床試験への協力のお願いについて
 医学は常に進歩しています。新しい薬、手術機器、技術などが、日進月歩で開発されてきています。しかし、「その治療が患者さんに本当に安全で、有益なのか?」 を見極めることは決して簡単なことではありません。新しくて一見良さそうに見える治療法であっても、 実際には、従来の治療に比較して効果が低かったり、思ったよりも副作用が強かったりすることはよく経験されることです。多種多様の治療方法の中から、どれが、最も患者さんを治療するに当たって有効であるかどうかを確かめるために行われるのが臨床研究や臨床試験です。現在に至るまで、日本中、世界中で多くの臨床試験が行われており、医学の進歩につながっています。今、私たちが、患者さんに行っている治療法は原則として、「治療ガイドライン」というものに従っていますが、 そのガイドラインは世界や日本で行われた数々の臨床試験の結果に基づいて作成されています。

 「臨床試験」というと堅苦しく、「人体実験」という言葉を思い浮かべる方もおられるかもしれません。しかし、「臨床試験」の目的は、複数の患者さんに、ある新しい治療を、「プロトコール」という決まりごとに従って同じように行って、その治療の効果を評価することです。臨床試験の内容によっても異なりますが、当科で行っているものの場合には、通常その治療は保険適応となっているもので、日常でもすでに行われており安全性に関してもある程度定まったものであり、いわゆる「新薬」の治験と呼ばれるものとは異なります。臨床試験は、われわれの施設単独で行われるものもありますが、ほかの多くの施設との協同で行われるものもあります。 

 当科では医学の進歩につながる医学研究を積極的に行っていくのが施設としての責務と考え、全国規模の臨床試験や京都大学との共同による臨床試験に参加しています。 当科にてのご加療を希望される患者さんには、主治医から臨床試験への参加を依頼させていただくこともあるかと思いますが、当科のそのような社会的役割を御理解いただき、ご協力いただければと願っております。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

■ 現在当科で行っている臨床試験(リンク)

現在当科で行っている臨床試験は以下の通りです。

胃疾患
1. StageIII胃癌に対する術前ティーエスワン+シスプラチン併用化学療法の第II相臨床試験(KUGC-03)
2. 消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象としたイマチニブによる術後補助療法の1年間投与と6ヵ月間投与のランダム化第K相試験(近畿GIST研究会)

大腸疾患
1. 腹腔鏡補助下大腸切除術における予防的抗菌薬投与法設定の為の無作為化比較試験 第III相試験(JMTO-prev07-01)
2. StageL結腸癌治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのUFT/Leucovorin療法とTS-1療法の第L相比較臨床試験(ACTS-CC)
3. StageK大腸癌に対する術後補助化学療法に関する研究第L相臨床試験(SACURA)
4. 術後補助化学療法におけるフッ化ピリミジン系薬剤の有用性に関する比較臨床試験(治癒切除直腸癌に対するUFT 療法とTS-1 療法との比較検討)(ACTS-RC)
5. 切除可能大腸癌肝転移症例に対する術前m-FOLFOX6療法 Feasibility Study


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