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人が病む時、それは単に身体だけが病んでいるのではありません。人には心があり、家族があり、社会の中でさまざまな役割を担っています。そのため、身体だけでなく人そのものに目を向け、その心や暮らしにも思いを届かせる必要があります。
わが国で、そんな当たり前のことに目が向けられるようになったのは、ようやく近年のこと。いまでは、高度な医療の追求と同時に“全人医療”や“終末期医療”など、人間らしく生き、人間らしく生を終えられる医療を求める人が増え始めています。
天理教の教えに基づいて運営されている天理よろづ相談所は、身体と心と生活に目を向け、「病だけでなく、病む人そのものに向かい合う」という“全人的”取り組みを、六十年以上も前から続けて来ました。
目指すところは、天理教が理想とする「陽気ぐらし」。そして病む人が心身共に安らかに憩える場であること。その実現に向けて、財団法人天理よろづ相談所「憩の家」は、三つの部門から構成されています。高度な医療を提供する身上部、信仰に基づいて人々の苦悩の解決指導にあたる事情部、生活上の諸問題および医療従事者の養成に関する世話どりを行う世話部の三部が緊密に連携。医学と信仰と生活の三つの側面から悩める人々の救済を目指して、歩み続けています。
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